「平べったい説明しかできない」から始まる「言語技術」の話

私も平べったい説明しかできない学生の1人だが,マジで何とかしたい.気になった発言をちょっとだけメモる.興味ある人は絶対↑のtogetterを読んだほうがいいです.

  • 物事を構造化して説明できないんです。過去から未来、抽象から具体、概略から詳細、全体の列挙から個別の詳細説明というように、聞き手が理解しやすいように説明しないのです。何もかも思いついたままべたっと説明するのです。
  • 自分が行ったこと、他人が行ったこと、事実と推測、自分がやりたいことと現在の状況、これらを順番をつけずにおもいついたままに説明されると悶絶する。
  • 確かに全く整理せずに思い付きで垂れ流すように話す学生さんが多いですね。
  • 説明が平べったい学生は、自分が実際に行ったことを時系列に沿ってしか説明できない印象がある。3段階ぐらい詳細度を変えて自分の行っていることを説明できるようになって欲しい。WhyとWhat(大雑把)、WhyとWhat(詳細)、WhyとWhatとHowの三段階。
  • 常にHowをしかも、自分がやった手順でしか説明できないのはどうにかして欲しい。もちろん、実験に失敗したときや、コンピューターでトラブルが起こったときなどは、自分が行ったことを行った順に委細漏らさず説明して欲しいけど。
  • レベル1:Howを自分のやった手順で説明できる。レベル2:Howを相手にわかりやすい順序で説明できる。レベル3:Whatを自分のやった手順で説明し、その後、Howを説明できる。レベル4:Whatを理解しやすい順番で提示し、その後、要望に応じてHowを説明できる。
  • 承前) レベル5:各WhatにつきWhy(なぜそれを行う必要があるのか)を説明でき、要望に応じてHowを説明できる。レベル6:話のゴールや全体像を先に説明し、What、Why、Howを適宜、相手が欲する詳細度で説明できる。
  • 研究者にならない学生にとって、卒業研究や修士研究を通して学ぶ力は、文書作成や発表技術などのメタ研究技術が一つ目。正解のない事柄に対してどう対処するのかを経験してみるのが二つ目です。ですから、その認識は全く正しいと思います。
  • 私が危惧するのは言語技術を先天的才能であると諦めてしまう人が結構いるということです。むしろ、あれは技術であり、訓練すればある程度のところまでは誰でも身につけることができるという認識が広まった方が良いと思っています。
  • 日本語が読み書きできるからといって、他人に物事を文章や言葉でわかりやすく説明できるかどうかは全く別の話。しかも、これは使用している言語に非依存。日本語でまともな説明できない人は、英語話せるようになってもまともな説明できない。

で,こういうのを体系的に学ぶにはどうすればいいんだ.